まだカニも食べられる!?香美町春グルメ
冬の味覚の王者は「松葉がに」ですが、春からも香美町は美味しい食材の宝庫です。
日本海の荒波で育まれた鮮度の高い海の幸、さらに厳しい寒さを乗り越えた栄養たっぷりな山の幸もご紹介します。
香美町で食べられるオススメのグルメを、ぜひご賞味ください。
5月末まで食べられる「香住ガニ」
香住ガニは学名を「ベニズワイガニ」と言い、昔は「紅ガニ」と呼ばれ、水産加工場で身抜きして、カニ身や加工品として売られていただけでした。しかし、みずみずしい肉質と旨味が凝縮されたその味は、松葉ガニに引けを取らない美味しさであることから、平成12年(2000年)にブランド化。関西では香住漁港でしか水揚げしていないため「香住ガニ」と呼び始めました。また香住ガニは漁に出てからほとんどの漁船は24時間以内に持ち帰りセリにかけられるため鮮度抜群なのです。
近年では京阪神を中心に広く知られるようになり、香住ガニ目的のお客様も増加。漁期も松葉ガニより長いため、9月~翌年5月までと春や秋にもカニを味わうことができ、「香住といえばカニ」というイメージを確固たるものにしました。
実は兵庫県が日本一?「ホタルイカ」
「春を告げる海の幸」と言われるホタルイカは、3月から5月にかけて漁獲の最盛期を迎えます。
富山県のイメージが強いですが、なんと近年は兵庫県が漁獲量日本一。
茹でたてのぷくぷくとしたホタルイカは、口に入れると身に含んだ塩分と強烈なうま味が口中に広がります。ボイルして食べるのが定番ですが、甘酢につけたり、かき揚げにしたり、炒め物の具材にしたりと、豊富な食べ方で食卓を彩ります。
香美町では「香住漁港」と「柴山港」で水揚げされます。
4月から5月末までは、町内飲食店にてホタルイカランチフェアも実施しております。
香美町動画コンテストとは、香美町のくらしや営み、自然の豊かさなど魅力が伝わる動画を募集し、町内外から新たな魅力の発掘・魅力アップを図るコンテストです。
タイトル 「香住漁港の朝」
(作者コメント)
香住漁港の朝の人々の動きと表情を追った。 活気に満ちた港の朝の様子は一般の人々はほとんど知らない。
自然の恵に感謝しつつおいしい食材が生産されている浜の活動を知らせたい。
Column
香住のホタルイカランチフェア
春を告げる海の幸、ホタルイカ。茹でたてのホタルイカは、はち切れんばかりに膨れ、口に入れた瞬間の強烈な旨味がたまりません。甘酢に漬けたり、かき揚げにしたり、炒め物の具材にしたり、どんな料理でも楽しめます。
キス場のノド「ノドグロ」
魚の脂(粗脂肪量)が20%以上になるとトロに匹敵するとされ、“白身のトロ”とも呼ばれる高級魚「ノドグロ」。ノドグロの底引き漁が最盛期を迎える4月から、香住漁港・柴山港で多く水揚げされます。町内のお宿や飲食店で様々なノドグロ料理が堪能できます。
20センチを超える大型のノドグロは、主食とするエビなどの甲殻類からニギスなの魚類を食べる割合が多くなるためより旨味が増すと言われ、地元漁師の中では「キス場のノド」と呼ばれている。
香住っ子のソウルフード「ハタハタ」
ハタハタといえば秋田のイメージが強いですが、実は兵庫県も水揚げがあります。
ここ2~3年、不漁が続いており香住っ子はハタハタに飢えていましたが2024年は水揚げされています!
底びき網の漁期を通じて、一夜干しや鮮魚として流通します。ハタハタの一夜干しでは香住は全国屈指の巨大産地なのです。
焼くときにはグリルで中火、皮がプクプクと膨れて、うっすらと焦げ目が付くと食べ頃。たっぷりの肉汁と皮の香ばしさが絶品です。
中でも春のハタハタは皮が軟らかく脂乗りが良いため、生のままそのまま焼いても美味しくいただけます。地元では、煮付け、鍋、唐揚げ、南蛮漬けなど幅広い料理の主役になります。小さなハタハタはジンタンと呼ばれ、唐揚げは香ばしく骨まで食べられるため、お子様のおやつやビールのあてにピッタリです!
春を告げる山の幸、栄養たっぷり山菜料理
ふきのとう、よもぎ、ぜんまい、タラの芽など、春の訪れとともに旬を迎えるのが、大地の恵みをいっぱい宿した山菜。ハチ北などでは高原の残雪の間から顔をのぞかせる山菜摘みで、冬の終わりと春の訪れを同時に感じることができます。
また、山菜は食物繊維やビタミン、ミネラル類など栄養素が多く含まれています。目で広大な自然を愛でたあとは、舌で自然の恵みをお楽しみください。