山陰海岸ジオパークがおもしろい!~海岸美とトレッキング・散策~
「ジオパークって聞いたことはあるけれど、よく分からない」という人も多いのではないでしょうか?
山陰海岸ジオパークには、日本列島がアジア大陸の一部だった頃から日本海が形成され、現在に至るまでの多様な地質や地形が存在しています。また、それらがもたらす多彩な自然を背景に、人々の文化や歴史もあります。
ジオパークの魅力を知り、雄大な自然や文化を感じに出かけてみましょう!
■山陰海岸ジオパーク(海編)
■香美体験~山陰海岸ジオパーク~
『ユネスコ世界ジオパーク』とは⁉
ジオパークとは、科学的に重要で貴重な、または美しい地質遺産を複数含む自然公園のことをいいます。
ジオパーク(大地の公園)という言葉から、ジオパーク=岩や地質のことだと思う人もいるかもしれません。しかし、実際は地域に根付く文化や歴史も、地形や地質に影響を受けています。
漁業や温泉など地域特有の産業も、ジオパークの視点からみれば、その地形と密接に関わっていることが分かります。
そこに生きる動植物や人々の未来も見据えたスケールの大きなプログラムなのです。
また、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)は教育、科学、文化の協力と交流を通じて、国際平和と人類の幸福の促進を目的とした国連の専門機関です。
ユネスコ世界ジオパークの目的は、国際的に価値のある地質遺産を保護し、それらがもたらした自然や文化への理解を深め、研究や教育、観光などに活用することにより、自然と人間との共生、そして持続可能な地域を実現することです。
ユネスコ世界ジオパークの一員になるには、ユネスコの基準を満たす地質遺産とその保護や活用の活動実績があることが条件です。またその後も、4年に1度の厳しい再認定審査を受けなければいけません。
山陰海岸ジオパークは地形地質だけでなく、それらの保護保全や活用も世界に認められている地域なんです!
国内のユネスコ世界ジオパーク
現在、世界でおよそ180の地域が、ユネスコ世界ジオパークに認定されています。
日本では「山陰海岸」を含む9地域が認定されています。
山陰海岸ジオパークの特徴
山陰海岸ジオパークは、東端の京都府京丹後市から西端の鳥取市まで東西120㎞に及ぶエリアです。
日本海形成に関わる火成岩類や地層、海水準や地殻変動によるリアス海岸や砂丘をはじめとする多彩な海岸地形など、貴重な地形・地質遺産が数多く見られ、 およそ2500万年前の日本海形成の時代から現代に至るまでの過程を知ることができます。
また、豊かな生態系も特徴の一つで、岩場や砂地、自然林などにそれぞれの特徴的な植物を見ることができるほか、コウノトリやオオサンショウウオなど、天然記念物に指定されている動物も多く生息しています。
山陰海岸ジオパークの特徴が見られる地域「ジオサイト」を保護し、活用した自然とのつながりを楽しみながら学習する観光形態「ジオツーリズム」にも注目です!
めぐってみよう!ジオサイト
- ジオパークガイドと一緒にめぐる
- ジオサイトのご案内は、ジオパークガイドにお任せください!
ジオパークガイドは山陰海岸ジオパーク推進協議会認定ガイド団体で、豊富な知識から各地域の見どころを面白く、ていねいに、安全にご案内します。ジオパークのプロと一緒に散策すれば、ジオサイトを何倍も楽しめること間違いなし♪ - もっと見る
- ジオパークトレイルコースでめぐる
- 山陰海岸ジオパークエリアを横断する総距離230㎞のロングトレイルコースです。奇岩、洞門、断崖絶壁の絶景など、多彩な海岸地形を楽しみながら歩ける27のコースに分かれ、1コースあたり5~15㎞程度で設定されています。登山道や未舗装路も多く、複雑な地形を楽しむハイカーなどにおすすめです。
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- 散策モデルコースでめぐる
- ジオパークトレイルよりも手軽に山陰海岸ジオパークの魅力を体感するには、散策モデルコースマップの活用がおすすめです。
コース毎に見どころを示し、地形や地質だけでなく、歴史・文化、人々の暮らしなどを体感できるよう盛り込んでいます。 - もっと見る