探そう、カニのモニュメント

香住駅で、町中で、お宿のフロントで、息をひそめる巨大ガニたち。「香住はカニの町」と、今日もひたむきに人々に伝えています。そんな名脇役であるカニのモニュメントを特集します。じっくり見ると、同じように見えて実はそれぞれに個性が光ります。あなたはいくつ出会えるでしょうか。

探そう、カニのモニュメント

香住駅編

香住駅の改札を通る時、あなたは気が付きましたでしょうか。結構大きな松葉ガニに見下ろされていることに・・・。昔は甲羅の部分に「歓迎」をもじって「カニ迎」という文字があしらわれていました。化粧直しの際に分かりにくいと判断されたのか、今は無言で人々を出迎えています。


香住駅前広場に、写真撮影をするのに手ごろな一番人気のカニ爪があります。爪の間から顔を出したり、一緒にピースサインをしたり、アイデアを振り絞って楽しい思い出写真を残しましょう。


2番ホームの片隅、ひときわ大きな親指の爪。人の背丈を優に超える爪の横には、錆びた柱に「きちゃったネ・・・香美町」の文字。この町で一体何が待ち受けているのか、少し不安になるようなキャッチフレーズです。巨大なカニに逆に食べられることもありませんし、とても良い町ですので、安心してお越しください。

Column

「きちゃったネ・・・香美町」の片割れ

「きちゃったネ・・・香美町」には実は兄弟がいます。もともと香住駅の1番ホームと2番ホームに1基ずつ設置されていましたが、ホーム整備の際、1番ホームのものが撤去されました。今は香住水産加工業協同組合の若手グループ「水青會」のシンボルとして、加工組合の敷地に設置されています。

お宿編

旅の宿 うえ庄

「写真を撮らせてください」とお願いすると、「うちのは沢蟹だで」と照れくさそうなご主人。その形態から、初期の頃の作品でしょうか。甲羅の凹凸や棘に試行錯誤の後がにじんで、それが味わいとなっています。やや短足ですが、きちんと松葉ガニの特徴が表れています。


つね乃家

七日市の交差点で停車すると、自然に目が行く巨大ガニ。お宿のモニュメントの中ではおそらく一番大きなカニです。親指の爪を使ってエサを口に運ぶ仕草が見事に表現され、海の中での暮らしが想像できます。


料理民宿 応挙前

円山応挙の襖絵で有名な大乗寺の門前にあるお宿のカニは、どこかオシャレな雰囲気です。やや小ぶりながらきっちりと作り込まれたフォルムに白い縁取りがほどこされ、絵画の中から飛び出してきたかのような気品があります。


やすらぎの宿 丸世井

宿のフロント近くに設置されたカニランプ。とある宿泊客のTwitterで写真が投稿されるやいなや、たちまち話題に。11万8000いいねを獲得ました。新聞やネットニュース、テレビでも報道され、一躍有名になりました。

お土産処編

カニ工房 まるや

漁港近くのお土産物店に大きく掲げられたカニ。こちらは見た感じ、松葉ガニではなく香住ガニのようです。香住ガニは学名をベニズワイガニといい、松葉ガニとは種類の違うカニです。それぞれに美味しさがあり、どちらも香住の特産品です。カニ工房まるやは香住ガニに長ずる加工屋さんです。

作ったのはこの人

香住区余部に工房を構える「レンゴー広告」の今西照一さんは、リアルなカニの看板を作る匠です。手がけた作品は大小約300体に上り、殻の質感や表面の突起など細部までリアルさを追求し続けています。

カニのモニュメントMAP

  • 香住駅改札上
  • 香住駅前広場内
  • 香住駅2番ホーム内
  • うえ庄
  • つね乃家
  • 応挙前
  • カニ工房まるや
  • 丸世井
  • 香住水産加工業協同組合
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